腰の痛みについて
筋肉や関節の負担、椎間板や神経の異常など、さまざまな原因によって起こります。なかでも、画像検査などで明らかな原因が特定できない「非特異的腰痛」は、腰痛全体の多くを占めるといわれています。筋肉や筋膜、関節への負担、姿勢のくせ、ストレスなどが関係していることもあり、痛みが長引くと日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。

こんな症状はありませんか?
✔️ 腰が痛くて立ち上がるのがつらい
✔️ 長時間座っていると腰が痛む
✔️ 前かがみや反る動作で痛みがある
✔️ 腰からお尻や足にかけて痛みやしびれがある
✔️ 朝起きたときに腰がこわばる
✔️ 重い物を持つと腰が痛む



腰の痛みから考えられる疾患
仙腸関節障害
骨盤にある仙腸関節に炎症や機能障害が生じることで、腰やお尻に痛みが現れる疾患です。立ち上がる動作や歩行、長時間同じ姿勢を続けることで痛みが強くなることがあります。
腰部脊柱管狭窄症
加齢などにより神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される疾患です。歩いていると足の痛みやしびれが現れ、少し休むと再び歩ける「間欠性跛行」が特徴です。中高年に多くみられます。
腰椎分離症
スポーツなどで腰を繰り返し反らしたりひねったりすることで、腰椎の一部に疲労骨折が生じる疾患です。成長期の子どもやスポーツ選手に多くみられ、運動時の腰痛が主な症状です。早期の診断と適切な治療が重要です。
腰椎分離症・すべり症
腰の骨が前後にずれることで神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こす疾患です。長時間立っていると症状が強くなり、歩行がつらくなることもあります。加齢による変化や疲労骨折が原因となることがあります。
椎間関節障害
背骨をつなぐ椎間関節に負担や炎症が生じることで起こる腰痛です。体を反らしたり、ひねったりすると痛みが強くなることが多く、症状に応じて薬物療法やリハビリテーションを行います。
筋・筋膜性腰痛
筋肉や靱帯などの負担によって起こる腰痛です。長時間の同じ姿勢や重い荷物の持ち運び、運動不足などが原因となることがあります。適切な運動療法やリハビリテーションにより症状の改善が期待できます。
腰椎圧迫骨折
転倒や尻もち、骨粗しょう症などが原因で腰の骨がつぶれるように骨折する疾患です。突然の強い腰痛が現れ、体を動かすことが難しくなる場合があります。高齢者では軽い転倒でも起こることがあります。
腰椎椎間板ヘルニア
腰の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで腰や足に痛みやしびれが生じる疾患です。重いものを持ち上げたときや前かがみの姿勢で症状が強くなることがあり、症状が進行すると筋力低下を伴う場合もあります。
診察・検査の流れ
①問診
まずは症状について詳しく お聞きします。
症状の経過や特徴を把握することで、原因となる疾患を推測します。
②身体診察
姿勢や腰の動き、筋力や神経症状などを確認し、痛みの原因を評価します。
③検査
レントゲン検査や超音波検査を行い、首の骨や筋肉・靭帯の状態を詳しく評価します。
⑤診断
問診・診察・画像検査の結果を総合的に判断し、症状の原因を特定します。
その上で患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療方針をご提案します。
腰の痛みの治療法
運動療法・マッサージ
ストレッチや運動療法、マッサージを行い、腰周囲の筋肉の緊張を和らげ、痛みの軽減と機能改善を目指します。

薬物療法
消炎鎮痛 薬や湿布などを使用し、炎症や痛みを抑えて日常生活を送りやすくします。

生活習慣の改善指導
日常生活や仕事での姿勢や動作を見直し、腰への負担を軽減する方法や再発予防のためのセルフケアをご提案します。

物理療法
温熱療法や電気治療などを用いて血流を改善し、痛みや筋肉の緊張を和らげます。

注射治療
痛みの原因となる部位に注射を行い、つらい症状を和らげます。
慢性的な痛みにも有効な場合があります。

高度医療機関への紹介・連携
保存的治療で十分な改善が得られない場合や、手術が必要と判断される重症例では、適切なタイミングで基幹病院などの高度医療機関へ責任を持ってご紹介いたします。



